歯科用CT

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歯科用CTとは

かつて陰極線の研究をしていたレントゲン(Wilhelm Conrad Rontgen)博士は、黒い紙で覆われたクルックス管から未知の光(X線)が発せられていることを発見。
X線は印画紙を感光させる性質を持ち、また人体にはX線が通過する部分と通過しにくい部分があるため、人体に照射したときに印画紙に写る濃淡によって体の内部の状況を写真にすることができるようになりました。

ただ、レントゲン写真は2次元的なものでしかありません。
それに比べ、歯科用CTは3次元の立体画像で診断が可能です。

レントゲンでは解明できなかった顎や歯の内部の神経・血管の位置等を正確に把握できるため、インプラント治療がさらに安全に確実にできるようになりました。

当院のデジタルCT

最近では歯を失った場合、両側の健康な歯を削らなくてよいことや、入れ歯の支えとなる歯に負担をかけないという理由で、インプラント治療を選択されている方が増えてきています。

当院では、そのインプラント治療をより安全に正確に行うため、デジタルCTを導入しています。

デジタルCTは、今までの2次元的なレントゲン撮影では得られなかった、一人ひとりの異なるお口の状態(骨の厚みや密度、上顎洞・下顎管までの距離など)を、3次元的に細かく確認することができます。
これによって、さらに精度の高いインプラント治療が可能になりました。

インプラント治療のほかにも、親知らずの詳しい位置や根の先にできた病巣の精査、歯周病の進行の程度にも使用し、正確な情報をお伝えすることができます。

また、歯科用デジタルCTの被爆量は、従来の医科用CTと比べてずいぶん軽減されているため安全で、短時間で撮影ができます。

インプラント3D診断(歯科用CT)2 byインプラント教室

パノラマ断層撮影装置(AZ3000CT)

パノラマ断層撮影装置は、1回の撮影で全部の歯の診断、顎関節、上顎洞等の診断をすることができます。

当院では、IADMFR(国際歯顎顔面放射線学会:米国サンアントニオ市開催)で会長賞を受賞したパノラマ撮影理論に基づき、朝日レントゲン工業と共同開発したAZ3000を使っています。
撮影した画像は、歯周病、虫歯、顎関節症、上顎洞炎、唾石症等の診断に有効です。

パノラマCTとは

歯科では馴染みが深いパノラマX線撮影装置に、歯科用CTの機能を組み込んだ装置がパノラマCTです。

CTで撮影するためには、かつて被験者は読みになる必要がありました。
それが座ったままでの撮影が可能となり、パノラマCTの登場によって、ついに立ったままで撮れる時代になりました。
被曝線量が少なく、簡便に撮影が行えるなど、新世代のパノラマCTはさまざまなメリットとテクノロジーを満載しています。

従来のX線撮影でははっきりしなかった状況が、CT画像では鮮明に確認できます。
また、CT画像は立体的であるため、病態をさまざまな方向から見ることができ、診断がより確実になります。

特にインプラント治療では、骨の幅・上顎洞や神経までの距離の計測が重要なため、CTの使用は大変有効です。

CT撮影機能付きパノラマX線撮影装置

被験者頭部にX線を照射するX線照射部、それによるX線像を検出するための撮像部、また被験者頭部のまわりをこれらが回転していくための回転アームを備えています。

回転アームの回転中心が歯顎の特定の部位に来るように設定することで、任意の歯顎断層面のX線画像を撮影できます。

1回の撮影動作のなかで、複数の断層面を繰り返し撮影します。
これによって得られる複数の断層画像データをもとに、3次元画像を算出できる構成になっています。

歯科用CTの活用例

インプラントと歯科用CT

歯科用CTによって、インプラント治療では、埋入する部位の術前の骨の状態(質や厚み、高さ、形態など)を正確につかめ、確実な判断ができます。
切開や剥離をしない手術や増骨術などにおいても、判断を即日に行うことができます。

歯科用CTの撮影画像をもとに治療計画を立てることは、安心安全な治療への第一歩です。

歯の神経等の治療と歯科用CT

歯根の先端の病巣や、治療後の状況などが正確に確認できます。
歯科用CT画像を使った正確な診断によって、従来は困難だった根の病気の完治がしやすくなりました。

歯周病と歯科用CT

歯周病によって破壊されていく骨の状態などを正確に判断することができます。
また、骨の状態から歯の寿命を予測し、それに基づいた治療が行えます。

親知らずと歯科用CT

歯科用CTは、親知らずを抜くときにも有効なツールです。
状態を立体的に把握することができるため、神経を引っ掛けてしまう可能性や、周囲の炎症の程度、病巣の有無と大きさ、位置なども判断・考慮して治療を行うことが可能です。

また、埋眼込まれた歯の位置なども精密に判断できるので、余分な切開や骨の切削が避けられます。

歯科矯正治療と歯科用CT

矯正治療においては、術前の検査で顎骨の状態が正確に分かるので、歯の移動の限界が予測でき、治療計画の立案に役立ちます。

最適な治療方法を導けることによって、治療期間の短縮にもつながります。

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